草木染め~下処理~
前回(コチラ)の続きです。道具などの準備が出来たら、まずは下処理をしていきます。
木綿のハンドタオル(30cm×30cm)をゴーヤの葉で染める流れを中心にご説明し、必要に応じて玉ねぎの皮の場合の補足事項も併記します。
1.タオルをお湯で柔らかくする
予め洗濯をして乾かしておいたタオルを、水道水でかるくすすぎ、20cmくらいの鍋に入れます。タオルがひたるくらいの水を入れて、沸騰するまで火にかけます。
2.豆乳液を用意する
1のタオルが沸騰するまでの間に、豆乳液を作っておきます。
計量カップで豆乳60cc、水120ccをはかってバットに入れて揺らし、豆乳と水が混ざるようにします。お菓子作りではないので、おおよそで大丈夫です。
バットは、ハンドタオルを4つ折りにしてちょうどいいサイズを使いました。ボウルでやってみても大丈夫でした。あまり大きすぎると、豆乳液をたくさん用意しないといけなくなると思います。
3.タオルを豆乳液に漬ける(約20分)
1のタオルが沸騰したら、お湯を捨てて、流水でかるくすすぎます。(火傷注意)
水気を絞ってタオルを開き、バットに入る大きさに畳んでから豆乳液に漬けます。10分後にひっくり返して、全体がまんべんなく豆乳液を吸うようにします。
草木の色は、タンパク質に吸着するため、絹やウールなどの動物由来の素材が染まりやすいそうです。木綿は豆乳液に漬けることでタンパク質を繊維の中に染みこませ、草木の色もつくようになります。古来から手法としては、「豆汁(ごじる)」という大豆をふやかして潰した液を使うことで、染まりやすくする手法があります。牛乳でも代用できますが、においなどの面で豆乳がオススメです。
4.ゴーヤの葉を煮る(約20分)
ゴーヤの葉っぱは茎も含めて切り取ります。試行錯誤しながら10回ほど染めてみて、【鍋いっぱくらいの目安でおおよそ50g】がミキサー1回で出来る最大量でした。あまり少ないと色が薄くなり、すぐに抜けてしまうと思います。(玉ねぎの皮の場合は、25cm鍋にふわっと入れて半分くらいでハンドタオル1枚が目安です。)
ミキサーに水と氷1,2個を入れて撹拌します。あまり水を入れ過ぎると、溢れるので気を付けてください。水はコップ3杯くらい(500ccくらい?)でスタートして、様子を見て足してください。ミキサーを使わない場合は、小さく千切るといいと思います。(玉ねぎの場合は、ミキサーにはかけず、そのまま鍋に水を入れて煮ます。)
25cm鍋で1/3から半分くらいの高さになるように水を足して調整し、火にかけます。ふつふつと沸いてくるまでは中火で、沸騰近くなったら火を弱めます。煮ている間にあまりにも水が減り過ぎた時はコップ半量ずつ水を足して様子を見てください。
*上記の1と2、3と4はそれぞれ並行して進められる工程になります。豆乳に漬けておく時間や煮出す時間は目安なので、多少長くなっても問題ありません。
*ゴーヤの葉を煮出すと、濃い青汁っぽい匂いがして結構きついです。換気扇は強がおすすめ、出来れば窓もあけたいところ。色の薄くなった葉を使うとにおいが殆どしませんでしたが、色も殆どつきませんでした。
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