おみやげ

11月になったとたん、急激に冷え込み始めましたね。それでも日中は日差しが気持ちよく、お散歩や外遊びの楽しい季節です。

子供達はお外に行くと、石や葉っぱやお花など、何かしらを拾って帰りたがることが多いです。衛生面の問題もあるので、持ち帰ったものは【玄関で自分の靴箱に入れておく】という決まりになっています。そうは言っても、お気に入りはなかなか手放せないことも。そんな時は気持ちに寄り添いつつ、「ここに入れておこうね」ということを、繰り返し時間をかけて伝えていきます。

ところが、今日はどうしても「(お部屋の中まで)もってく!」と言い張って怒り気味のお友達が。「そうかぁ。じゃあ園長先生に聞いてみようか。」と、保育士に付き添われて1歩だけお部屋の中に持って入ることになりました。

事務室でお仕事だった私は、今日はお散歩に一緒に行けませんでした。玄関に置いておきたくない気持ちの背景を知るには、まずはお散歩で何があったのかを聞いてみる必要があります。珍しい物だったのかな?大好きなフワフワさんだったかな?特別な場所で見つけたのかな?単に眠いなど全部が嫌の気持ちなのかな?など考えつつ、「どうしたの~」と聞きに行くと・・・

「はい!!!」と満面の笑みでお花を渡してくれました。「先生にどうぞしたかったのかぁ。ありがとうね。」と受け取ると、ご機嫌に手を洗いに行くことが出来ました。

お散歩の後は眠い子、お腹が空きすぎて悲しい子、ズボンが泥んこの子など状況も様々で、保育士も慌ただしい時間帯ですが、「ダメなものはダメ」で片付けずに向き合うことで、「もってく」に込められた優しい気持ちに気付けてよかったです。

言葉が出てきても、まだ気持ちや考えの全てを表現して伝えることが難しい時期。危険度が高かったり、緊急に対応が必要だったりというやむを得ない時を覗き、基本的には頭ごなしに「ダメ!」はせず、子供がどうしてそうしたいのかなということに寄り添えるよう、これからも丁寧に向き合っていきたいなと改めて感じました。

園の様子

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