祝★保育士試験合格!
当園の事務長が保育士試験に合格しました!せっかくなので、体験談を公開したいと思います。
仕事と資格試験勉強の両立は大変な面もたくさんあるかと思います。働きながら資格取得を目指す方、目指そうかなと考えている方に少しでも参考になれば幸いです。
Q1.なぜ保育士試験を受けようと思ったのですか?
会計士・税理士であることを活かして経理を中心に事務長という立場で保育園経営に携わるにあたり、「保育」というものを基礎からしっかりと理解をしたいと思いました。経理自体は「保育」が分かっていなくともできるのですが、「保育」への理解が深まることで、より適切な経営のアドバイスができると考えています。より良い保育の在り方を常に考えた判断が出来ることで、子供達にも、保育士など働き手にも、より良い園になると思い、勉強をして、せっかくならしっかりと資格を取ろうと決意しました。
Q2.いつから挑戦しましたか?
2017年8月頃から勉強を始めました。
Q3.学習教材は何を使いましたか?
市販のテキストや問題集を活用しました。保育園の事務長としての仕事の他に、自らの会計事務所の仕事などもあるため、専門学校に通うことや講座受講は難しい環境でした。そのため、市販の書籍を用いて、隙間時間にテキストを読み進め、問題を解いていきました。
Q4.過去問はやりましたか?
市販の過去問をまとめた書籍を買いました。時間的に全部はできなかったのですが、過去問の学習はとても役に立ちました。特に過去問の中でもしっかり解説のあるものを使うのが良いと思います。また、過去問を解いて分かったことなのですが、科目間でも関連していて別の科目の知識で解けることもありました。勉強の際には、1つの科目で深く悩んで止まってしまうよりも、まずは全体の学習を進めることが大切だなと感じました。
Q5.筆記試験で苦戦した点はどこですか?
勉強時間が思うように取れず、全部の科目を網羅的に勉強することが難しかった点です。筆記試験は2度受験したのですが、1度目は2科目が不合格でした。1科目はあと1問、もう1科目はあと2問で合格と、あと一歩だったので、苦手な科目の学習にもう少し時間が取れればよかったなと思いました。
ぜひ早めに勉強を進めることをお勧めします。また、受験までの時間が短い場合でも、受験自体は最短のタイミングでしておくこともお勧めします。1科目でも合格しておけば、受験科目が減りますので、その後の勉強や本番の負担が大きく減ります。
Q6.実技試験は何を選択しましたか?
音楽と言語です。音楽と造形は迷いましたが、どちらも経験値が少ない中で、課題があらかじめわかる音楽の方が練習の成果が出しやすいのではないかと考えました。
Q7.実技試験で苦戦した点はどこですか?
ピアノは全く触ったことがなく、ゼロからの練習だったことです。実技試験も2度受けたのですが、1度目は練習時間もあまり取れず、また電子ピアノでしか練習しなかったので、本番は初めて触るグランドピアノで思うように弾けず、途中で止まってしまいました。ちなみにそれでも25点だったので、わからなくなっても止まらずに歌って最後まで弾き続ければよかったなと思いました。
2度目はその反省を生かして、前々日と前日にグランドピアノを触れる場所を探して、グランドピアノに慣れるように取り組みました。(都内で時間貸しをしている施設がありました。)また、譜面は1度目よりも簡単なものを探して、弾き込むように心がけました。本番はぎこちなさもあったと思いますが、なんとか合格ラインを超えることが出来ました。
Q8.試験勉強で工夫したことや、お勧めの方法はありますか?
私の場合は時間があまり取れなかったので、深く理解していくよりも、とにかく勉強を進めて、全範囲を終えることを優先しました。また、自分の中で電車での移動時間などの隙間時間には勉強を進めるということを決めて、そのルールは守るようにしました。
ちなみに、実技試験では1度、本業の影響で試験日に受験会場まで行くことが出来ませんでした。そんな出来事があったり、受験期間が長くなったりで、諦めたくなる気持ちも芽生えましたが、同じ時期に試験合格を目指す仲間ができて、諦めずに頑張ろう!と思えて合格につながったと感じています。試験に一生懸命な受験仲間がいることはモチベーションアップになると思います。最近だとツイッターなどSNSでも受験仲間は見つかると思いますので、1人だと思わずに取り組まれると良いのかなと思います。
Q9.資格取得に向けて頑張っている方、これから資格取得を目指す方に一言お願いします。
保育の学校を出られている保育士の方は、勉強だけでなく、実習などを通して色々な経験をなさっています。一方で、私も含めて試験を合格して保育士の資格を取得した場合には、実習や現場を経験されている方が当然だと思うようなことを、知らないことも多いと思います。そういった面でのギャップを補う際に大切な基礎が【勉強による知識】だと思います。試験勉強の内容というのは、保育士になった後にしっかりとした保育が出来るようになるためにも欠かせません。試験勉強で得た知識をベースに、保育の現場経験も積んでいくことで、子どもにとってより良い保育士になれると思うので、大変なことも多いと思いますが、頑張りましょう!
また、保育を取り巻く環境には様々な課題もありますが、保育士という仕事は、子ども達の成長を支える点からも、子育て世帯の支援や社会的意義としても、非常に大切な仕事だなと強く感じています。保育士を目指そうと思う方にとって希望のある業界になるように、微力ながらも今後も出来ることをコツコツと重ねていきたいと思います。多くの方が素敵な保育士として活躍する、明るい未来を願っています!
オマケ★事務長の本職の会計事務所はコチラ!本職と園の事務長業務を最優先としながらの試験勉強は本当に苦労があったと思います。ピアノの練習など少しばかりですが、園としても応援をしてきたので、本当に嬉しく思います!おめでとう!!!