デュプロと知能の発達(前編)

LEGOキャンペーンに当選したこと(コチラ)を機に、ブロック遊びが子供の心身の発達にどう役立つのかということを、3つの視点からご紹介しています。

1.身体の成長を助ける(コチラ

2.知能の成長を助ける

3.発想力、想像力、創造力を育む

今回は【2.知能の成長を助ける】についての前編です。

さて、園ではブロック遊びに限らず、遊びや生活の場面で様々な声掛けをしています。天気や明るい暗いなどの状態について、楽しい嬉しい悲しいなど気持ちについて、いただきますなどの生活習慣の言葉についてなど、小さなことも含めてたくさんの声掛けや対話をしていきます。こういった様々な場面をどう言葉にしていくかを、日常の中で繰り返し耳にして経験していくことで、言葉が子供の中に蓄積されていきます。

ブロック遊びの中でも、「赤だね」「黄色きれいだね」などの色や、「ちょっと小さいみたい」「大きい!」「長いねぇ」などの大きさ、「四角いね」「この丸のところがくっつくよ」など形と、様々な声掛けの場面があります。そして2歳を過ぎて少しずつ言える言葉が増えてくると、子ども自身が「あお!あお!」と嬉しそうにブロックを見せに来たり、同じ形を探して「おんなんじね」と並べて楽しんだりという姿が見られます。徐々に言葉が増えるにつれ、子ども自身がブロック遊びを通して様々な表現をしたり、状況説明や場面設定をしたりする様子が見られるようになります。

実際の公園でいつも、【滑り台をしたいけど、1人は怖い】という状況のHちゃん。先生にブロックの滑り台作ってと頼んで作ってもらうと、Hちゃん自身の立場を羊さんに再現させて「すべりだいしたい!ひとりこわい!」とごっこ遊びを始めました。

少しすると、「せんせいといっしょね!」と別の人形も登場させ、一緒に滑らせ始めます。

滑り台が終わると今度はブランコ(セットの設定上はこの黄色いものはブランコではないようですが)、「ぶらんこじゅんばんね!」など、具体的に普段の遊びの様子を再現しています。Hちゃんが普段の状況を理解し、記憶し、かつ再現する力が育っている様子がよくわかるワンシーンでした。

このような日常を反映したごっこ遊びも含めて、遊びの中で子供達は自らの経験や気持ちを繰り返し体験します。やがて、他者の立場になる、相手の気持ちを考えるといった心理面の成長にもつながっていきます。

ごっこ遊びがより具体的に出来るようになってくると、一緒にブロックで様々な世界や設定を作って、大人も楽しく遊べる頃になりますね。

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