デュプロと知能の発達(後編)
LEGOキャンペーンに当選したこと(コチラ)を機に、ブロック遊びが子供の心身の発達にどう役立つのかということを、3つの視点からご紹介しています。
1.身体の成長を助ける(コチラ)
2.知能の成長を助ける
3.発想力、想像力、創造力を育む
今回は【2.知能の成長を助ける】についての後編です。前編(コチラ)では五感や気持ちを言葉にしたり、記憶や経験を再現したりという知能の面について記載しました。後編では、仕組みと思考力という面から記載してみたいと思います。
当園には、基本的には自動的に動き続ける玩具・音楽や音声が自動的に鳴り続けるような玩具はありません。というのも、自動的に動いたり音が出たりし続けるような玩具は、子供がその刺激に意識が集中し、受動的な遊びになってしまうケースが多いからです。
当然に、育児の中ではそういった玩具によって親御さんも少し手が空く時間を取れることもあるでしょうし、こういった玩具が悪い、ということではありません。ただ、せっかく園では様々な先生やお友達と触れ合ったり、1日を通して様々な体験が出来たりという環境なので、動きも音も、子ども自身が能動的に行うような玩具をと考えている次第です。
そのため、今回のプレゼントの中に【自動的に走る車両】があったことは、最初は少し戸惑いがありました。ところが、実際に使用してみると、これは【ただ自動的に走る】わけではなく、子供の興味関心を惹きつけつつ、様々な思考力を育むことに役立つように出来ているなと感じました。
M君は車両が近づいてくる状況に合わせ、踏切のタイミングを見計らって操作をして遊んでいます。自動で動く玩具ならではの遊び方ですね。↓
デュプロの車両は、自動で走る機能をオンにしてもすぐには動きません。子供自身が車両を前または後ろに動かす(少し押し出す)必要があります。そして物にぶつかったり、軽く抑えたりすると停止する仕組みにより、再度動かす時にも下に置いてすぐに走り出すということがありません。
手の器用さが未熟だったり、イメージと実際の体の動きの連動にタイムラグがあったりする時期の子供にとっては、自分がイメージしたように動かしたい気持ちや、世界観を味わいながら遊ぶという点で向いている仕組みだなと思います。
あぶない!ぶつかるー!の先生の声かけに、ギリギリのところで電車を停めてニヤリと得意げなM君。この後も、また少し離れた所から双方を出発させて、ギリギリで衝突回避!を楽しんでいました↓
中長期で遊ぶ際の魅力としては、この車両セットには音が鳴ったり、逆走したり、停止したりという指令を車両に出すプレートがあります。これは線路のどこにでも(カーブでも、直線でも!)自在に設置できるので、線路の周りでごっこ遊びを展開する時に、設定を膨らませたり、どこに置こうかなと考えたりすることが出来ます。2歳前後の子供達は、まだこのプレートはあまり関心が無く、今はプレート無しで遊ぶ方が楽しいようです。とはいえ、成長の著しい時期なので、恐らく数ヶ月後にはプレートを用いた設定遊びを始めるのではないかなと思われます。
もちろん、手動でも遊べるので、自分の手でずっと押していたいなという時にはスイッチを切って遊んでいます。車両の裏面のスイッチも、押しやすく、すぐに覚えていました。そして線路でコース作りをする時は、大人も頭を使うので大人も一緒になって思考力の訓練になりますね(笑)
園遊びならではの広さを生かし、巨大なコースを走らせて満喫!↓
全ての線路の裏面にブロックがつけられ、工夫次第で高低差のある立体構造の遊び空間も展開できますよ。
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