デュプロと発想力、想像力、創造力
LEGOキャンペーンに当選したこと(コチラ)を機に、ブロック遊びが子供の心身の発達にどう役立つのかということを、3つの視点からご紹介しています。
1.身体の成長を助ける(コチラ)
3.発想力、想像力、創造力を育む
今回は【3.発想力、想像力、創造力を育む】についてです。
私は創造力の根っこには、発想力(ひらめきや思い付き)や想像力があると考えています。そして発想力や想像力が豊かであることを目指す時に、経験は時として自由な発想や想像を阻むこともあると同時に、経験があるからこそ自由に発想や想像が出来るという、一見、矛盾したように見えるポイントがあると考えています。
幼い子供に自由に発想して遊びなさい、と放っておいても、【発想のもと】が少ないうちは子供もどうしていいかわかりません。まずは発想(見立て)のもとになる経験が必要です。日常生活や遊びの中で様々に経験を積んで、記憶力がついた中から、これとこれが同じ(に思える)という感覚や、これをこうしてみようという思考力を育むことになります。
デュプロのセット品の中で、特に低年齢~が対象になっているものには、プリントされたブロックや、傘やコップなどの【ある程度、用途が限定されるもの】があります。一見すると、自由な発想を妨げるのでは?と思えるのですが、ある程度【わかりやすい】ものがある方が、見立て遊びに子供がなじみやすい点があります。
柵にろうそくを立ててハッピーバースデーを始めたI君↓
【ろうそくでハッピーバースデー】はわかりやすい発想ですが、柵に立てるところが子供の自由な発想の仕方だなと感じます。柵自体を四角いケーキに見立てたのかな?と思いきや、この中に動物を入れたりするので、柵はやっぱり柵のようでした(笑)こういう場面で、「ろうそくはケーキに刺さないと!」などと直させず、子供なりの世界観を一緒に楽しむのが【自由な発想を尊重する】遊び方かなと考えています。
パーティーで一番大事なのはトイレ、なんとか便器に柱を建てたいI君↓
今度はカメラごっこを始めました。
I君が手にしているのは、実はドアのパーツ。扉を開けるとカメラのスイッチが入り、撮影が終わると、扉をしめて「おーしーまい!」を繰り返してご機嫌です。お隣のM君もI君の様子を見て、カメラごっこがしたくなりました。たまたま手に持っていたお魚のパーツを一瞬でカメラにして、ぱしゃぱしゃ!と2人でキャッキャ盛り上がっています。
これもまた、そもそもとしてカメラ(写真を撮ること)を知らないと出来ない遊びです。カメラを見たことがあり、写真を撮っている大人を見たことがあって、なんとなくどうするかは知っている。でも、持つのは大人がイメージするようなカメラの必要性はない、ここに発想の自由さや想像力を感じます。
というのも、もし大人が【デュプロでカメラごっこをしよう】とすると、ブロックを組み合わせてカメラっぽい形を作るのではないでしょうか?経験がないと発想のもとの行為(カメラごっこという遊び方)ができないけれど、経験があることで自由さ(別の物をカメラに見立てられる力)がなくなっていく。様々に経験を積みながらも、自由な発想や想像が出来、創造力へ繋がる基板を遊びの中で大切にしていけたらなぁ、と考えさせられるのでした。
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